こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回はHP(ヒューレット・パッカード) Pavilion s5130jp/CT からのデータ復旧です。
先日札幌市付近で落雷があったのですが、どうやらお客様の誘導雷が入り込んだようです。
このパソコンだけでなく、外付けハードディスク・プリンタ・FAX機などなども同時に壊れてしまったとのことです。
パソコンの壊れ方もなかなか変わっていて、お客様が夜にパソコンの電源を“間違いなく”落としたはずなのに、雷が鳴っていた時刻を挟んでその後、いつの間にか勝手に電源が入っていたそうです。
不審に思いつつもパソコンの電源を切ったところ、そのあとからは一切電源が入らなくなったそうです。
誘導雷というのは、発生した場所から数キロ先まで届くことがあるといわれています。
誘導雷については音羽電機工業さんという会社のHP音羽電機工業さんという会社のHPを参考にどうぞ。
本題ですが、一緒に壊れてしまった外付けハードディスクは、このパソコンのバックアップを取っていたものだそうです。
ですので、電源が入らないとしても、このパソコンのハードディスクさえひどいことになっていなければ、外付けハードディスクのほうはどうでもいいことになるとのことです。
確かに、誘導雷にやられた外付けハードディスクとなると、かなりまずいことになっていそうです。
パソコンのほうであれば、電源ユニットやマザーボドがやられているだけなら、データは簡単に取り出せますから、費用もそれほどのものにはなりません。
まずは電源ユニットを仮交換してみますが、それでも電源は入りません。
一応不測の事態を想定して、電源ユニット2台を仮換装してみましたが、どちらでも電源は入りません。
この時点でマザーボドの損傷確定です。
お客様としてはパソコン自体は8年もたっているので修理は希望されていません。
あくまでデータが大丈夫かどうかのみです。
従って、マザーボド故障が確定した段階で、他の各部がどうかの調査は行いません。
狙いはハードディスク1点のみです。
祈る気持ちでハードディスクを取り出してみます。
使用されているハードディスクはWesternDigitalのWD3200AAJS 320GBの3.5インチハードディスクです。
当社の検証機に接続してみますと・・・・普通に認識されてデータも無事でした。
お客様が購入されたパソコンにデータを移動して作業終了です。
久しぶりの雷案件でしたが、やっぱり雷は怖いですねー。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回はSONY製 ノートパソコン VAIO VPCEB49FJ からのデータ復旧です。
写真では「Windowsを起動しています」の表示になっていますが、このあと「ようこそ」画面になるはずが、真っ黒の画面でそのまま、という状況です。
ずーっと放っておいても状況変わらずなので電源を落とします。
当然次回起動時はこの画面が表示されます。
お客様自身で、スタートアップ修復も試してみたそうですが「修復ができませんでした」ということで終了だそうです。
ということは、程度は別としてもハードディスク損傷の可能性大です。
ハードディスクを取り出してみます。
東芝製 MK5065GSXN 500GBの非AFT仕様です。
単体検査を行ってみたところ、やはりいくつかの不良セクタが出てきました。
程度としてはそれほどの障害ではありませんでしたので、100%の復旧となりました。
パソコンのほうも、当社で在庫しております500GB 非AFTハードディスク MK5076GSX に交換して、リカバリ領域を移植のうえリカバリ作業を行い修理完了です。
ありがとうございました。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回はBuffalo製 ネットワークハードディスク LS-WX2.0TL/R1 からのデータ復旧です。
法人様からのご依頼です。
この製品はバッファローのNAS、リンクステーションLS-WXL/R1シリーズの2TBモデルとなります。
この製品は「役に立つパソコンの話」にも書きましたが、なかなか曲者な製品です。
というのは、この製品は出荷状態で「RAID0」というハードディスクを束ねて使う設定がなされているのです。
この製品は2台のハードディスクを搭載し「RAID0(ストライピング)」「RAID1(ミラーリング)」そして「通常モード」という3つの設定から選ぶようになっています。
RAID0は、簡単に言えば2台のハードディスクを束ねて、あたかも1台のハードディスクとして使う設定です。
今回のものは1TBのハードディスクを2台搭載しているので、RAID0の場合はパソコン側からみると、2TBのストレージとして見えます。
しかし、2台のうち1台が障害を負うと、データを失ってしまうことになります。
データを失ってしまう確率は、1台のハードディスクを普通に使っているときの2倍ということになります。
なにせ、2台のうちどちらが壊れてもデータ消失ですので、単純に故障率2倍というわけです。
バックアップなしにこの状態で使用するのは、普通の外付けハードディスクを使用するよりもっと怖いのです。
RAID1は、2台のハードディスクに同じデータを書き込みます。
ミラーリングというのはそういうことです。
容量は1TBになってしまいますが、片方のハードディスクが損傷しても、もう1台が残っていますので、データ消失しなくて済むというわけです。
でも、だからと言ってRAID1にしておけばバックアップなしでもOKというわけにはいきません。
その理由は別の機会としますが、とにかくRAID1でも問題は残りますので、バックアップは必須です。
最後の通常モードは、2台のハードディスクを2台のハードディスクとしてそのまま扱うという設定です。
当然ですがこの場合、1TBのストレージが2つ見えていることになります。
以上に説明したように、3つのモードから選択できるのですが、出荷時がRAID0になっていて、ほとんどの人がそのまま使っているという状況です。
出荷時設定が一番危険な設定っていうのもいかがなものかと思います。
もっとも最近の製品は、出荷時がRAID1というのが多くなってきているようです。
もっと早くからそうすべきだったのではないかと。
で、依頼品ですが、まず電源投入と同時に、ハードディスクの異音と思われる「カコンカコン」という音が聞こえてきます。
そのうえでランプのエラー表示です。
「INFO/ERROR」ランプが赤く点滅しています。
バッファロー提供のNAS管理ソフト「NAS Navigator2」で見てみると
「通信エラー:ディスク情報で、取得に失敗した情報がありました。エラー情報の取得に失敗しました。」とのことです。
間違いないですね、ハードディスクのどちらか片方は壊れているでしょう。
しかもご多分に漏れず、やはり出荷時設定のまま使用しているとのことです。
RAID0からのデータ復旧ということになりました。
結果はおおむね良好で、99%以上のデータ復旧できました。
問題はこのあと、どのように会社のデータを守っていくかということです。
当社からご提案させていただき、新たなデータストレージの設置と設定も発注いただきました。
ありがとうございました。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回は東芝製 ポータブル外付けハードディスク HD-SB10TS からのデータ復旧です。
この製品はCANVIO SLIM というシリーズの、USB3.0接続、1TBと500GBがラインナップされたものです。
今回は型番からわかるとおり、1TBのシルバーモデルです。
外装はアルミとなっています。
外装に少々へこみや傷などがあり、外的衝撃が加わっていることがわかります。
パソコンに接続すると
この画面上では「Fドライブ」がそれですが、ハードディスク情報が表示されていません。
これを開こうとすると
お決まりの「フォーマットする必要があります。フォーマットしますか?」のメッセージです。
典型的なパターンです。
中のハードディスクを取り出してみます。
MQ01UBD100という、当然ですが東芝製のハードディスクです。
一見なんてことない2.5インチハードディスクに見えますが、ちょっとした特徴があります。
それはインターフェースで、通常はSATAのハードディスクにUSBの変換基板を取り付けることで、USB接続の外付けハードディスクとなるところですが、この製品はハードディスクの基板に直接USB3.0のインターフェースがついています。
写真ではちょっとわかりづらいですかね。
すごく珍しいというわけではないのですが、数はそれほど多く出回っているわけではないと思います。
というのは、東芝やWesternDigital、Seagateなどの、自社でハードディスクそのものを製造しているメーカーが、自社ブランドとして外付けハードディスクを販売しているパターンの製品しか、このような仕様にはならないだろう為です。
ちなみに、現在において、世界でハードディスクを製造している会社は上記の3社、東芝、WesternDigital、Seagate しかありません。
「HGST」というブランドも存在していますが、これは過去に「日立グローバルストレージテクノロジ」というハードディスク製造メーカがあったのですが、ほとんどの事業をWesternDigitalに、一部を東芝に売却してしまいまして、現在ではHGSTはWesternDigitalの子会社となっています。
ですので事実上はWesternDigitalということになります。
「世界でハードディスクを作っているのは3社しかない」というお話をお客様に説明すると、みなさんちょっと驚かれますね。
外付けハードディスクというと、日本では「Buffaro」とか「アイ・オーデータ機器」なんかが有名ですが、ハードディスクを製造しているわけではありません。
どの会社も、上記3社のうちのいずれかからハードディスクを仕入れて、パッケージングして販売しているのです。
話は戻りますが、データ復旧作業については、少々難航する作業を行う必要はありましたが、ほぼほぼ100%復旧という結果となりました。
ちなみにお客様は英語圏の外国人の方でした。
お客様の英語とつたない日本語、当方の日本語とつたない英語ではありましたが、何とかコミュニケーションをとって、きちんと納品させていただきました。
ありがとうござます。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回はBUFFALO(バッファロー)製 外付けハードディスク HD-WL2TSU2/R1 からのデータ復旧です。
この製品はHD-WLSU2/R1シリーズのもので、ハードディスクを2台搭載している製品です。
1TB×2、1.5T×2、2TB×2の容量別に2種類あります。
それぞれ2台のハードディスクでRAID0(ストライピング)、RAID1(ミラーリング)のいずれかに設定できます。
また、あまりメリットを感じることはできませんが、JBOD(スパニング)という設定にも対応しています。
これは複数のハードディスクを1つに束ねて、その合計容量の1つのドライブとして扱うことができるというものです。
ミラーリングと同様、束ねた複数ディスクのうち、1つでも故障するとデータ消失の恐れがあるので、あまりお勧めできる使い方ではないですね。
ちなみにこの製品は、出荷時はRAID1となっているので、設定変更せずに安心して使えます。
インターフェースですが、USB2.0とeSATAのどちらか1つの排他的使用となります。
そこで今回のお客様なのですが、結果としてミラーリングしていた2台のハードディスクが、どちらも未フォーマット状態になってしまったということです。
まずは製品の電源が入らなくなって、そこで中のハードディスク自体を取り出して、PCに接続してみたそうです。
そうしたら2台とも未フォーマットになっていて、フォーマット要求されたのでまずいと思い、そのまま持ち込まれたというわけです。
お客様の対処として間違ったことはしていなさそうです。
そしていろいろ解析してみたところ、間違いなくRAID1構成であったこと、2台のハードディスクそのものには障害がないことがわかりました。
これは正直、私的には驚きの事実でした。
たとえば、実はRAID0に設定していて片方のハードディスクが損傷したとか、間違ってフォーマットしてしまったとか、そういったことであれば納得です。
しかし、そういったことが全くなかったのに、この状況になってしまうということが驚きです。
実は、お客様にデータの扱いについていろいろお話しさせていただく場合、ネットワークハードディスクであればRAID1構成であっても、単体動作はあまりお勧めしていません。
やはりそれのバックアップは必要であることをご説明しています。
というのは、ネットワークハードディスク(以下NAS)というのは「ハードディスク」とは言っているものの、単なる外付けハードディスクとは違って、構成的にはパソコンと同様のものなのです。
つまり、マザーボードがあり、CPUがあり、メインメモリがあり、電源があり、そしてハードディスクがあるという構成で、Linux系のOSで動作しているパソコンなのです。
ということは、NASのハードディスクを抜き出して、通常のパソコンに接続しても、全く持って中身を閲覧することはできないのです。
なにせLinux系のOSで制御しているので、ハードディスクもそれ専用のフォーマットです。
Windowsで読めるわけがありません。
RAID1のうたい文句としては、ハードディスク障害でもデータが残る、ということになるわけですが、ハードディスクではなくシステム側が障害となってしまった場合には、ハードディスクが生きていても、データを閲覧するすべがなくなってしまうのです。
まあ、ある程度の知識と機材をお持ちの方にとっては、問題ないと感じるところかもしれませんが、普通の方にとっては、ハードディスク障害のデータ復旧と同様になってしまうわけです。
しかしです、今回のような製品は、ある意味においてごく普通のUSB接続の外付ハードディスクと同様であると言っていいものです。
RAIDコントローラは持っているものの、フォーマットはWindowsから行われているので、NTFSなどになるわけですから。
ですので、通常の考えではRAIDコントローラなどが壊れたとしても、ハードディスクをパソコンに直付けにすればデータは読めるはずなのです。
というわけで、NASのRAID1をバックアップなしで運用するのはお勧めできませんが、USB接続などのローカル接続になるものであれば、RAID1でれば一定の安心はあると考えていました。
ただ、企業で使うにはローカル接続は使い勝手が悪いので、別の意味でお勧めしていません。
しかし個人なら、ネットワーク接続でなくともいい場合が普通ですし、データ保存には最適かなと。
でも、今回の依頼はこの考えを正さなければならない事態となりました。
やはり、どんな構成であっても、別機体にバックアップ、あるいはレプリケーション・ミラーリングなどで、冗長性を保つべきだということです。
大事な点は「別機体である」というところですね。
今回の依頼の対象は、おそらく最終使用時にシャットダウンする際か、症状が出た時(電源が入らないとなったときの最初の1回)に不正に電流が流れたかして、結果としてパーテーションを開放してしまう動作になったのでしょう。
データ復旧作業としては、ハードディスクに障害があるわけでなく、パーテーションを開放したものですから、完全に100%復旧しました。
家族の写真がたくさん入っているものでした。
復旧して何よりです。
今後はどのように保存していくべきか、いろいろご相談して終了となりました。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回はLenovo製 ThinkPad Edge E525 からのデータ復旧です。
前回と同じく電源を投入しても、画面は真っ黒のままというものです。
ですので前回同様、マザーボード故障かハードディスク故障か、ということになります。
ハードディスクを取り出してみます。
WesternDigitalのWD3200BPVT 320GBのAFT仕様です。
今回もハードディスク障害でした。
ハードディスクの割と前方に、不良セクタが密集している領域がありました。
一部破損は出たものの、ファイル数ベースでは99%と言って差し支えない範囲でデータ復旧ができました。
ありがとうございました。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回は東芝製 ノートパソコン T451/35DW(PT45135DSFW) からのデータ復旧です。
最初の写真でもわかるとおり、起動できなくなり、スタートアップ修復をかけても「修復できません」状態です。
ほぼほぼ、この時点でハードディスク障害と考えて間違いなさそうです。
イレギュラーがあるとすれば、使用者であるお客様が、何らかの不正な操作などなどをした場合のみです。
そこを明確にするため、ハードディスクの単体検査を行います。
まずはハードディスクを取り出します。
東芝製の MK6461GSYN 非AFTの 640GBのハードディスクです。
解析の結果、案の定ハードディスクが損傷していました。
今回も運よくすべての必要データは救い出せました。
ご依頼、ありがとうございました。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回はAll-in-One PC200シリーズ 200-5150JP からのデータ復旧です。
電源を投入しても、画面は真っ黒のまま。
この症状だと、マザーボード故障かハードディスク故障か、若干マザーの可能性のほうが高いのではないかというところでしょうか。
ただ、お客様が重視しているのはデータのほうなので、その場合はマザーボードが壊れてくれていたほうがラッキーというわけです。
マザーボードがどうなのかを調べるよりも、ハードディスクを取り出して調べたほうがいいですね。
ハードディスクはこんな感じで、2枚のプラスチックパネルを外すと、向かって左下側にマウンターに収まっています。
SeagateのST3500418AS 非AFTの500GB 3.5インチハードディスクです。
結果はアンラッキーでした。
ハードディスクにそれなりな度合いの障害が確認されました。
ただ、必要なデータのほうはデスクトップにあるビジネスデータだけということで、運よく損傷のない領域に書かれていたらしく、破損なくサルベージできました。
ありがとうございました。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回はASUS製 ノートパソコン X541Sシリーズからのデータ復旧です。
Wondows10のパソコンですが、購入して半年だそうです。
ログイン画面までは進むのですが、このあとパスワードを入力してログインしようとしても、そこから先は待てど暮らせど進みません。
購入後半年なので保証が利くわけですが、お客様としてはパソコンはどうでもいいので、中のデータだけは失いたくないとのことです。
であるなら、保証をとってメーカーや販売店に持っていくよりは、当社のような修理・サポート店に来店されるほうがいいわけです。
これをメーカー・販売店に持っていくと、確かに保証期間中ですから無償修理ということにはなるでしょうが、データについては一切かかわってくれません。
無償修理の上で「まっさら」になったパソコンが数日かかって戻ってきます。
大事だったデータはどこにも残りません。
ただ、データのほうを優先する場合にも注意は必要です。
それは「データ取り出しを行う場合の分解作業」です。
この機種もそうなのですが、データ取り出しのためにハードディスクを取り出すために、そこそこ分解を伴う機種があります。
そのために、データ取り出しを行った後、保証修理を希望してメーカー等に依頼しても、「分解しているので保証不可」と判断されたとしても、その責を負うことはできません。
「分解している」と指摘されない場合のほうが多いとは思うのですが、万が一の場合を想定して、ある意味「データを取るか、保証を取るか」の2択についてはよくよく考えてからのほうがよろしいと思います。
で、実際この機種は写真のように、裏のネジを全部はずしてから、キーボードとパームレストが一体化したアッパーケースを外すとハードディスクを含む全部にアクセスできるという感じです。
ちなみに奥側に見えている黄緑色の細長いものと、それに続く左側の黒いものはバッテリーです。
ですので、分解なしでバッテリーを外すことはできません。
またメインメモリもスロット式ではなく、マザーボードに直接実装されているので、増設などもできません。
最近はこういったパターンのものが多くなってきています。
ハードディスクを取り出してみます。
東芝製 MQ01ABF050 500GBのAFT仕様のハードディスクです。
結構な数の不良セクタが存在していて、これが起動途中での停止につながっているようです。
ただし、お客様が必要なデータはすべて取り出せました。
業務使用のテキストデータがほとんどなので、容量も少なく破損もなしでした。
購入から半年ということで、どこかに「壊れることはないだろう」というお気持ちがあったかもしれませんが、我々からすると購入して1か月でハードディスク破損なんてのもざらに見てきていますので、新しかろうが古かろうがバックアップは大事ということなんです。
今回はある程度事なきを得ましたが、私個人の見解としては、新品から数か月レベルで壊れたハードディスクは、かなりの高確率で重大な障害であることが多いと思います。
何年も使ってきたものだと、軽い障害から重い障害まで分布はばらつくように見受けられますが、数か月レベルで壊れるものは重い障害の方にかなり偏っているようだということです。
皆さんも十分にお気を付けください。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回は東芝製 ノートパソコン B351/23D(PB35123DSTW)からのデータ復旧です。
起動プロセスの中でブルースクリーンになってしまうという症状です
このような症状は、一つは「何か」が壊れているか、ユーザーが起動プロセスに影響を与えるような操作をしてしまった場合です。
「ユーザーが起動プロセスに影響を与えるような操作」とはどんなものでしょう。
よくあるパターンとしては、
・競合するセキュリティソフトを複数インストール
・当該PCのOSに対して、対応していないソフトウェアをインストール
・WindowsUpdate中に強制終了
・停電などによる急な電源喪失
などなどがあります。
上記のようなことをすると、不具合が起こっても不思議ではない状況となります。
しかもどんな不具合になるか予測もつきません。
また不具合が出ないこともあるのでややこしいです。
何かが壊れている場合というのは、8割方がハードディスク、残りがマザーボードかメモリです。
そういえば最近めっきりメモリの故障というのを見なくなりました。
なかには「永久保証」を詠っている製品もあるくらいです。
以前はブルースクリーンのハードウェア的原因としては「メモリ」もそれなりの割合があったのですが、メモリが壊れなくなってきたので、ほとんどがハードディスク不具合ということになってきます。
切り分けのためにハードディスクを取り出して、単体検査を行います。
ハードディスクは東芝製 MK5075GSX 500GBの非AFTハードディスクです。
検査結果はやはりハードディスクに異常があることが確認されました。
ただし非常に軽い障害でしたので、データは100%復旧できました。
パソコンは買い替えを考えられているということで、今回は修理はなしです。
いずれにしても大事なデータが100%復旧でしたので、何よりでした。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回は富士通製 ノートパソコン AH53/M(FMVA53MW)からのデータ復旧です。
起動しなくなったとのことで、データ復旧およびパソコンのほうも修理依頼です。
写真はこれで電源入っているんです。
ただ、電源が入るだけで、画面表示は一切しません。
「FUJITSU」のロゴ表示もなしです。
一瞬、マザーボードの故障かなと思いがちですが、写真ではわかりづらいですがハードディスクのアクセスランプが点きっぱなしになっています。
ですので、とりあえず簡単に見分けるために、ハードディスクを外して電源を入れてみます。
「Bootable device was not found」というエラーが返ってきました。
やはりハードディスクが壊れていたようです
BIOS(UEFI)がハードディスクを初期化できなくてアクセスしっぱなしの状態、ということでハードディスクのアクセスランプが点きっぱなしということですね。
それでは外したハードディスクですが
東芝のMQ01ABD075 750GB AFT仕様 2.5インチハードディスクです。
解析した結果、かなりのダーメージを受けていました。
データ復旧作業はなかなか困難で時間もかかりました。
ある程度のデータ欠損は避けられない状況でしたが、そこはご了承のうえでお客様に納品となりました。
パソコンのほうは、お客様がリカバリディスクを作成されていなかったので、メーカーから取り寄せの上、新規ハードディスクを搭載してリカバリして完了です。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
BUFFALO(バッファロー)製 外付けハードディスク HD-CE1.0TU2 からのデータ復旧です。
写真でわかるとおり、電源投入直後は緑色ランプが点灯してスピンアップするのですが、数秒後には消灯してうんともすんとも言わなくなってしまいます。
これもあまりいい状態ではないですね。
復旧作業は困難が予想されます。
ハードディスクを取り出してみますとWesternDigitalのWD10EADS 3.5インチ1TBのハードディスクです。
状況的には状態は非常に悪いのですが、幸いなことに記録面には大きなダメージがありませんでした。
ですので、ある程度時間はかかりましたが100%データ復旧完了です。
いつもこううまくいくとは限りません。
やはりバックアップの重要性を一通りお話しさせていただきました。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回のデータ復旧作業の実績は SONY製モニタ一体型パソコン VAIO VPCJ218FJ からのデータ復旧です。
電源を入れると「operating system not found」の表示。
これはかなりの重度障害であることが予想されます。
ハードディスクを取り出してみますとSeagateのST31000528AS 非AFTの3.5インチ1TBのハードディスクです。
診断しますと、予想通り当社分類で重度障害です。
復旧までに時間がかかったのと、一部データが破損していましたが、何とかデータの納入にこぎつけました。
いつも通り、バックアップの大切さと、どのようにすべきかをお話しさせていただいて終了です。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回のデータ復旧作業の実績は Lexar Media(レキサー・メディア) Platinum II 80x コンパクトフラッシュ(CF) からのデータ復旧です。
Lexar Media(レキサー・メディア)とはあまり聞きなれないメーカーだと思います。
アメリカにある会社で、デジタルカメラ(デジタルスチルカメラ(DSC)・デジタルビデオカメラ(DVC))などで使用するメモリカードやコンピューターで使用するUSBメモリなどの半導体メモリのメーカーです。
現在ではマイクロン・テクノロジ(Micron Technology)に買収され、子会社となっています。
これが今回の対象です。
デジタルカメラで使用していたもので、容量の半分くらいの写真が保存されていたということです。
今回の障害はファイルシステムの破損でした。
このため、コンピュータ上で開いてみても、文字化けした意味不明なファイルなどがありますが、閲覧可能な写真は一つもありません。
幸い障害がごく軽度であったため、完璧にデータ復旧を行えました。
いわゆるフラッシュメモリも、ハードディスクなどと同じように、簡単に障害を起こしてしまいます。
ハードディスクなどと違い精密機器というわけではありませんが、フラッシュメモリも頑丈なデータの入れ物というわけではありません。
大事なことは「私たちが普通に使えるデータの入れ物で、絶対大丈夫などというものはない」ということです。
「何に入れるべきか」が大事なのではなく「いくつのものに保存してあるか」が大事なことだということを忘れないでください。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回のデータ復旧作業の実績は 富士通製デスクトップパソコン ESPRIMO DH53/L(FMVD53LB2) からのデータ復旧です。
Windows7 64bit 第3世代Core-i3 搭載の、デスクトップパソコンです。
電源を入れると、メーカーロゴの表示は出るのですが、その後は黒い画面になってそのままという状態です。
分解して中のハードディスクを取り出します。
Western Digital製 WD5000AAKX 500GBの非AFTの3.5インチハードディスクです。
解析すると、全セクタ中に2個の不良セクタが確認されました。
しかし、ファイルシステム自体は壊れておらず、データの取り出しに関しては難しい作業とはなりません。
ご希望の全データを、100%取り出すことができました。
それでもWindowsが起動できないのは、不良セクタの発生位置が先頭に非常に近いところにあり、おそらくWindowsの起動プロセスに必要なファイルがその場所に記録されていたため、そのファイルを正常に読み込まないためと考えられます。
ちなみに、このような状況のハードディスクが外付けハードディスクであった場合、使用者が異常を感じ取ることはほとんどないと思われます。
外付けハードディスクの場合、非常に軽い障害では異常に気付くことがなく、もっと重大な障害に進行しなれば使用者は異常を察知できません。
ですので、外付けハードディスクの異常に気付いた時には、すでにある一定以上の障害度合いになることになります。
改めてバックアップの重要性を認識いただければと思います。
さらに、お客様のご希望で、パソコン修理も行うこととなりました。
ハードディスク交換をしてリカバリということになりますが、お客様のほうではリカバリディスクを作成していませんでした。
起動しないパソコンのリカバリディスクを作成することは、通常はできませんが、障害程度が軽ければ今からでも作成可能な場合があります。
今回も、この状態からリカバリディスクを作成することができました。
作成不可の場合は、メーカーから購入となるのですが、一部を除き各メーカーとも概ね1万円前後してしまいます。
結果、修理費用も上がってしまいますので、リカバリディスクはぜひ作成しておいていただきたいです。
最後に、交換するハードディスクについてですが、今回のパソコンに搭載されていたハードディスクは非AFTのハードディスクでした。
通常通りにリカバリ作業を行うためには、やはり非AFTのハードディスクに交換しなければいけません。
今回はHGSTのHUA722010CLA330 1TBのハードディスクを使用しました。
AFTのハードディスクにも、いろいろ技を使ってリカバリできないこともないのですが、最大の難点は、お渡し後にお客様自身がリカバリしようとしてもできなくなるということです。
当社では、2.5インチ・3.5インチともに、非AFTのハードディスクを在庫していますので、最善の形で修理完了することができます。
さらに、リカバリするということはWindowsがその当時の時点まで戻ってしまうことを意味します。
そこまで戻ってしまうと、WindowsUpdateの適用個数が多くなりすぎて、WindowsUpdateが開始できない、確認が終わらないなどの状態になることがあります。
当社でリカバリした際には、このようにならない処置を施してからお渡ししています。
修理完了後も、お客様が快適にパソコンを使用できることを目指しています。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回のデータ復旧作業の実績は SONY製モニタ一体型パソコン VAIO SVL24136CJWI からのデータ復旧です。
Windows8 64bit 第3世代Core-i5 搭載の、24インチモニタ一体型パソコンです。
例によって裏側のプラスティック板を外したところに、型番などの記載があります。
起動しようとするとエラーで起動できません。
エラーの内容から、ハードディスクの異常があることが確実です。
分解して中のハードディスクを取り出してみます。
Western Digital製 WD20EARX 2TBの3.5インチハードディスクです。
調査すると、複数の不良セクタが存在し、ファイルシステムが壊れている状態でした。
数ファイルの破損の可能性がありますが、ほぼほぼ完全な形でデータ復旧作業完了です。
パソコンそのもののほうは、これを機会に買い替える判断をされたので、修理作業はなしです。
ですので、当社で販売している外付けハードディスクをご購入いただき、それにデータを格納して納品となりました。
もちろん、ご希望されれば、ハードディスク交換の上でリカバリして、パソコンを復活させることも可能です。
ちなみに、今回修理作業はなしですが、VAIOの場合には一つ注意点があります。
パソコン修理でハードディスク交換となった場合もそうですが、何らかの理由で「リカバリ(初期化)」する事があるかと思います。
Windows8のパソコンの場合、Windows8.1にアップすることになるわけですが、VAIOでWindows8が初期インストールOSの場合には、VAIO Updateを最新にしていないとWindows8.1のインストールが開始できません。
このあたりの情報は以下のURLを参考にしてください。
[Windows 8] Windows 8.1へアップデートできない(SONYのサポートページ)
Windows 8.1へのアップデートにおける注意事項および制限事項(SONYのサポートページ)
Windows8はすでにサポート切れとなっています。
Windows8.1に必ずアップデートしてご使用ください。
こんにちわ、札幌ピーシードットコムです。
今回のデータ復旧作業の実績は トランセンド(Transcend)製外付けハードディスク StoreJet 500GB からのデータ復旧です。
耐衝撃性に優れるという売り文句の製品です。
でも、だからと言って自然故障しないわけではありません。
PCに接続しドライブを開こうとすると、エラーが出ます
分解して中のハードディスクを取り出します。
東芝製 MK5059GSXP AFT仕様のハードディスクです。
お仕事で使用されるデータが、容量の半分ほど入っているそうです。
ということで少々お急ぎのご様子です。
とはいうものの、すんなり復旧できるかどうかは、すべてこのハードディスクの状態次第です。
解析してみたところ、数か所の不良セクタのせいで、ファイルフォーマットが壊れているという状況でした。
不良セクタの数が非常に少ないこともあり、夕方にお預かりして翌午前中には完了のご連絡となりました。
お仕事にも間に合うようで、大変良かったです。